動物病院経営パートナーEn-Jin ブログ
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内定者フォローからオリエンテーションまでの成功事例
カテゴリ: ブログで動物病院経営セミナー(ウチ向きの課題)
この4月に新人スタッフを迎え入れたという
動物病院も多いと思います。
動物病院業界では新人が入社する時期と
業務的な繁忙期が重なるため、
新人の教育やケアが難しく、
早期の退職につながってしまうケースも
少なくありません。
今回紹介するのは、ある弊社会員動物病院様で
昨年内定を出してから今年の入社までを
非常にうまく進められた成功事例です。
ぜひ参考にしていただければ幸いです。
1.内定の時期
どこの動物病院でも同じだと思いますが、
内定の時期は人によって様々です。
今回紹介する病院では今年は良縁にめぐまれ
獣医師3名、動物看護師5名の採用に至りました。
内定を出した時期は早い人では最終学年の4月頃、
その後夏までの間にほとんどの内定を出しましたが、
秋以降に中途入社の方に追加内定を出すなど、
一斉に内定を出すという感じではありませんでした。
2.夏休み
上述の通り、内定の時期がまちまちでしたので、
8名の内定者は最初は互いの顔も知らないという状況でした。
読者の皆様もご経験があるかもしれませんが、
就職先が決まった後になって、家族や友人の話を聞いて
「本当にこの就職先でよかったのかな」と心が揺れることは
少なくありません。実際に動物病院でも入社直前になって
内定を辞退されるというケースも見かけます。
そのような状態から早く脱してもらい、
少しずつ「4月からこの病院で働くのだ」というイメージを
持ってもらうことが大切だと考え、
こちらの動物病院では実習を兼ねた
内定者顔合わせを夏休みに実施しました。
その時点で出揃っている内定者が一同に顔を合わせ、
院長先生や4月から指導役となる先輩たちとも食事をともに
することで、「この人たちが自分の同期なんだ」
「この人たちが上司・先輩になるんだ」という実感を持って
もらえたと思いますし、おそらくそれをご家族や友人、
恋人などに話したりする中で、さらにその実感を
高めてもらえたのではないかと思います。
3.秋~冬
秋~冬にかけては、卒業論文(研究)、国家試験、認定試験など
学生の本分が忙しくなるので、夏休みに実施したような顔合わせ
の実施は難しくなりますし、内定者の負担にもなります。
一方で、就職への迷いが最も生じやすいのがこの時期でもあり、
しっかりと内定者フォローをしておきたいところです。
そこでこちらの動物病院では、
メッセージアプリの「LINE」で
・内定者
・院長先生
・指導役の先輩スタッフ
のグループを作り、日々のコミュニケーションを図りました。
内容は院長や先輩スタッフが病院の近況を伝えたり、
試験や卒論に向けての激励、春からの一人暮らしの物件の相談など
多岐にわたったとのことです。
またこのやりとりを重ねることで、病院側としては
内定者のキャラクターを入社前にある程度把握できるという
メリットもあります。
しっかりしている人、まだ幼い感じの人、
悩みやすい人、返信が遅い人…学生なので当然色んな人がいます。
そのキャラクターをろくに把握しないまま4月に「はい、スタート」
というのがこれまでの動物病院業界の“普通”でしたが、
それではマネジメントの難易度がぐっと上がってしまいます。
事前によくコミュニケーションを取ることで、
「この人は悩みやすいからよくケアをしてあげる必要があるな」とか
「この人にはこの先輩を指導役でつけると合いそうだな」とか
入社後のマネジメントの戦略を計画的に練ることができるのです。
4.入社直前のオリエンテーション
そして内定者フォローの締めくくりとして行ったのが
入社直前のオリエンテーションです。
各学校の卒業式も終わった3月の下旬の午後休診の日に
中途入社も含めて内定者8名全員を集めて実施しました。
内容は
・物品の貸与
・ロッカーの位置や駐車場の位置などのレクチャー
・雇用契約や社会保険等の事務手続き
・入社してまず必要になる基本的な実務のレクチャー
を中心に実施しました。
これらのことを、4月の入社後、
病院の診察と並行して行うのは互いに負担が大きいので、
3月末の時点で落ち着いて実施できたことは
とても有意義でした。
実は私もその場に参加させてもらい、
内定者全員と1対1で簡単な面談をさせてもらいましたが、
事前に同期や先輩ともコミュニケーションを深めて
きたこともあり、皆さん緊張感を持ちながらも、
その病院で働くことを楽しみにとらえ、
とても前向きな表情をされている印象を受けました。
以上、今回は
内定者フォローからオリエンテーションまでの成功事例を
紹介しました。
早い病院では、そろそろ来年卒の内定者が出る頃だと思います。
(弊社会員病院でも既に内定が出始めています)
「内定を出したら4月に入社するまで放置」するのは、病院にとって
非常にリスキーで、非常にもったいないことだと認識していただき、
できる範囲で内定者フォローを実施していただければと思います。
また今年も就職説明会のシーズンが始まります。
皆様が良いご縁に巡り合われることをお祈りしています。
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ノウハウや理屈を教えるだけではなく実務を推進。
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2.動物病院のメンバーが「円陣」を組めるように
病院全体がイキイキと同じ方向に進めるよう、
スタッフマネジメントをサポートします。
3.動物病院に多くの出会いをもたらす「縁人」に
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