ブログの更新情報などを
SNSでお届けしています。登録はこちらから

動物病院 事業承継 M&Aナビ

動物病院 事業承継
M&Aナビ

求人サイト ペットリクルート

求人サイト
ペットリクルート

株式会社エンジン

人事評価制度構築のサポート

動物病院経営パートナーEn-Jinの人事評価制度構築のサポートについて紹介します。
基本契約プランには下記のサービス内容が全て含まれています。
また基本契約プランの会員様以外の、人事評価制度構築のサポートのみのご依頼も承っております。無料相談・お問合せ、お見積りのご依頼はお問合せフォームからお気軽にどうぞ。

何のために人事評価制度を作るか

「どうすればスタッフのマネジメントがうまくできますか?」という質問をよくいただきます。そのときに必ず答えるのが「まずは信賞必罰を徹底しましょう」ということです。簡単に言うと、「いいことをしたときには褒め、悪いことをしたときには指導する」「頑張っているスタッフに報いる」ということを徹底しましょうということです。

人事評価制度とは、突き詰めて言えば、「何を褒めて、何を叱るのか」「それを待遇に反映するのか、しないのか」「待遇に反映するなら、どのようなルールで反映するのか」を病院として整理し、「信賞必罰」を徹底するためのツールです。そして、そのツールを使った結果として、病院の指針に沿って頑張っているスタッフが報いられ、仕事のモチベーションや病院に対するロイヤルティ(忠誠心)が高まるような制度であることが理想です。

人事評価制度ってどんなものなの?

「人事評価制度」の定義には様々なものがありますが、図1のように、「評価制度」「昇進昇格制度」「賃金制度」という3つの制度が相互に関連しあって人事評価制度が成り立っていると考えていただければ、わかりやすいと思います。

それぞれについて簡単に解説をすると、以下の通りです。

①評価制度

  • スタッフをどんな項目によって評価するかを定めたもの
  • 病院としての指針を明文化したもの
  • 人事評価制度の核となるもので最も重要

人事評価制度を構成している3つの制度の中で、最も大切なのは「評価制度」です。この評価制度をつくる作業こそ、病院が(院長が)スタッフに求めていることを明文化する作業にほかなりません。成のポイントとしては、日頃からスタッフに口酸っぱく言っていることや院長先生ご自身が働く上で大切にされていることを表現すれば納得いくものに近づくと思います。

評価基準の例

分類 評価基準・ポイント
経営意識・方針理解
  • 経営理念、就業規則の理解度、実践度は十分か
  • ミーティングやLINEの共有事項、マニュアルなどを理解し、守ることができているか
  • 病院のことを「自分のこと」と考え自ら考え動けるか
  • 売上アップ、コストカットを意識し、実践できているか
  • 病院の発展につながるような新しい取り組みの企画、計画、運営ができるか
  • 物品を丁寧に扱っているか
  • ブログの更新など病院としての取組みに積極的に参加しているか
リーダーシップ・指導育成
  • 部門(病院・トリミング)の壁を越えて助け合えるか
  • 全てのスタッフに公平な接し方ができるか
  • 全スタッフと友好的な関係を築きながら、連携して業務に取り組むことができるか
  • 他のスタッフとのコミュニケーションが十分にとれ、チームワークの向上に貢献しているか
  • スタッフの良い行いを褒めることが出来て、小さなことでも感謝の気持ちを伝えることが出来るか
  • 同僚・後輩の指導育成に尽力しているか
ホスピタリティ
  • 飼い主様のニーズを把握することができているか
  • 感じのよい対応を心がけているか
  • 正しい言葉づかいができているか 印象のわるいフレーズを使っていないか
  • お待たせしない姿勢、お待たせしてしまう場合は苦痛なく待ってもらえる配慮ができているか
  • 対スタッフ、対飼主様に対して関心を持ち、相手の事情を想像し、配慮することができるか
  • ホスピタリティロジックを学び、トレーニングする姿勢があるか
  • 服装、髪型、化粧、その他の身だしなみが動物病院スタッフとして適切か
  • 動物に対して優しさ、愛情を持って接しているか
  • 病院の衛生環境保持につとめ、飼主様を迎え入れる体制を作れているか
自主性・創造性
  • 病院の問題点の認識と報告、解決策の提案、新しいアイデアの提案などができるか
  • 適切なタイミングと方法で、適切な相手に報告、連絡、引き継ぎ、相談ができるか
  • 自分のミス、クレームなど言いにくいこと、良くないことも隠さず報告できるか
  • 同僚や後輩に対して適切な指導・育成ができるか
  • 病院全体を見渡し、優先順位を考え、適切な指示を出すことができるか
本来業務の質および量
  • 職種に応じた本来業務(獣医師、看護師、トリマー、受付)の質および量
  • 本来業務の質・量の向上に努めているか
  • セミナーなどを活用し、自己研鑽に努めているか

②昇進昇格制度

  • 役職とその要件を定めたもの
  • 役職や等級による責任と権限を明確にするために作成する

昇進昇格制度が整えば、スタッフごとの立場に応じて期待することをより明確に伝えられますし、スタッフも将来のビジョンを描きやすくなります。

昇進昇格制度の例

職名 要件
獣医師 小動物臨床における概論を理解し、一人で診断及び治療計画が立てられる。
指導獣医師 小動物臨床における概論を理解し、一人で診断及び治療計画が立てられ、去勢・避妊 手術ができる。飼主様とのコミュニケーションも十分に取ることができる。検査機器の 扱いにも精通している。後輩等に獣医療の知識・技能を指導することができる。
主任獣医師 外科全般(整形外科は除く)もしくは内科全般が実践できる。さらに興味がある専門分野 (得意分野)について高い知識・技術を有する(専門医や認定医資格等を取得することが 望ましい)。また後輩等に獣医療の知識・技能を指導することができ、信頼を得ている。 飼主様からの厚い信頼を得ている。医療業務以外のマネジメント業務にも精通しており、 院長や同僚の信頼を得ている。
統括獣医師 獣医療に精通しているのみならず、院長補佐として院内のマネジメントも担うことが できる。分院長を任せられるレベル。

③賃金制度

  • 評価や役職に応じてどのように賃金や手当を支払うかを定めたもの
  • 評価や昇進昇格の結果を賃金や手当などの待遇に反映するためのもの

下記の例では、役職が上がるのに連動して賃金が上がるという仕組みを取っています。定期昇給・年功昇給の要素と、成果昇給の要素のバランスをとりながら作成していくこととなりますが、プロフェッショナル的要素が強い動物病院という職場では、成果昇給の要素を高めに設定した方が実態にマッチすることが多いです。

賃金制度の例

昇格区分 昇格時昇格 時給
獣医1 ⇒ 獣医2 5,000円 50円
獣医2 ⇒ 獣医3 5,500円 50円
獣医3 ⇒ 指導獣医1 7,000円 60円
指導獣医1 ⇒ 指導獣医2 5,500円 50円
指導獣医2 ⇒ 指導獣医3 6,000円 50円
指導獣医3 ⇒ 主任獣医1 8,000円 50円
主任獣医1 ⇒ 主任獣医2 6,000円 60円
主任獣医2 ⇒ 主任獣医3 6,500円 60円
主任獣医3 ⇒ 統括獣医1 10,000円 100円
統括獣医1 ⇒ 統括獣医2 7,000円 60円
役付手当
指導獣医師 -
主任獣医師 30,000円
統括獣医師 35,000円

昇進昇格制度と賃金制度の導入により、スタッフの評価によって役職や等級が変動し、それによって賃金や手当が変動するという仕組みを作ることができ、図1で示したような3つの制度が相互に関連しあった人事評価制度ができあがります。

ここでぜひ覚えておいていただきたいのは、必ずしも最初から図1のように3つの制度が相互に関連しあった複雑な制度を作らなくてもよいということです。

評価項目を作るのがゴールではなく、それを使って実際にスタッフを評価し、面談などでフィードバック(褒めたり、指導したり)することこそが大切ですので、あまり複雑なものにしないことをお勧めしています。項目数が多すぎたり、ルールが複雑すぎると、結局評価する側が面倒になってしまい、せっかく作った評価制度を使わなくなってしまうということもあるので注意しましょう。

どうやって人事評価制度を運用していけばよいか

人事評価制度を新たに導入する場合、まずは院長先生や管理者は評価をすることに慣れ、スタッフは評価を受けることに慣れることが必要です。それが十分にできてから、昇進昇格制度や賃金制度との連動を検討することをお勧めしています。

また、「評価制度の内容はスタッフに伝える必要があるのですか?」という質問をいただくことがよくありますが、伝えることをお勧めしています。「評価制度の内容は院長だけが知っている」というのでは、何を求めているかが明確にスタッフに伝わらないため、スタッフにしてみれば、院長の独断で評価されているのと何ら変わらず、せっかく制度を作った意味がありません。評価制度を作ることで病院の方針を整理し、それをスタッフに明確に伝え、面談などの機会で褒めたり、指導したりするという流れができてこそ、評価制度は機能していると言えるのです。

En-Jinの人事評価制度構築サポートについて

当社では多くの場合、以下のようなステップで人事評価制度構築のサポートをしています。

  • ① 病院の理念や院長先生が大切にしていることなどをヒアリングし、評価制度を作る。
  • ② 評価制度を試運用していただき、修正を重ね、納得のいくものに仕上げていく。
  • ③ 定期的な面談などで評価をフィードバックし、病院に評価制度を馴染ませていく。
  • ④ (院長先生の希望があれば)昇進昇格制度や賃金制度を構築し、評価制度に関連付けていく。

もちろん上記とは異なる手順を踏むこともありますし、上記でいくつか紹介した制度の例とは異なる評価項目や役職を導入するケースもあります。例えば「点数をつける形にはしない」「評価はするが給与などの待遇には直接的には反映しない」というケースもあります。せっかく作った制度が「絵に描いた餅」とならないように、院長先生が納得でき、かつ無理なく継続して運用できるものを目指すことを大切にしています。

基本契約プランには上記のサービス内容が全て含まれています。
また基本契約プランの会員様以外の、人事評価制度構築のサポートのみのご依頼も承っております。
初回無料相談・お問合せ、お見積りのご依頼はお問合せフォームからお気軽にどうぞ。

初回無料相談について

「経営サポートってどんなことするの?」という声にお応えし、
日本全国病院を訪問しての初回無料相談を随時承っております。

・交通費等も含めて料金は一切いただきません。
・土日祝や診療終了後のご訪問も可能です。
・自院の課題やお悩みなど、どんなことでもご相談ください。
 もちろん当社サービスに関するお問合せもどうぞ。

※無料相談を申し込まれた旨は一切口外致しません。

初回無料相談ご希望の方は下記よりお問合せください。