すでにご存じの方も多いと思いますが、
11月9日、内閣府に設置された諮問会議が
獣医師系養成学部の新設を可能とするよう
関係制度改正を直ちに行うということを決定しました。

 

愛媛県今治市は従来より獣医師系学部の新設を悲願としており、
この決定を受けて2018年4月の開学へ向け誘致を急ぐとのことです


2016.11.10 毎日新聞ニュース

 

獣医学部は現在非常に人気が高いため、
開学が実現すれば獣医学生が全国から集まることになるでしょう。

 

これは果たして動物病院業界にどのような影響を与えるのでしょうか?
獣医師の先生方はこのニュースをどのように受け止められましたか?

 

短期的に見れば、求人がしやすくなるなどのメリットはあるかもしれません。
しかし長期的に見たときには、決してメリットばかりではない気がしています。


 

 

以前このブログの「【シリーズ】動物病院のいま」でも何度も書いた通り、
現在は日本における動物飼育頭数が減り続けているにもかかわらず
獣医師数も動物病院数も増え続けているというのが現状です。

 

それを踏まえてシンプルに考えるならば、
これ以上の獣医学生の増加は動物病院業界の競争激化を助長する、
と考えざるをえないのではないでしょうか。


 

実はこれに対しては日本獣医師会も同様の見解を示しており、
長年にわたって、特区による獣医学部新設には
「反対」の立場をとっています。


日本獣医師会「『特区提案』による大学獣医学部の新設について」

 

弁護士、会計士、歯科医師などは
すでにその過剰問題が社会問題化しているところです。
そして様々なデータを見る限り、
獣医師(特に小動物臨床)の世界においても
供給過多の問題は決して他人事ではない
と思います。

 

今後の獣医学部新設の動き、
そしてそれが動物病院業界に与える影響については、
今後も注視していきたいと思います。
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動物病院経営パートナー En-Jin

<企業理念>
1.院長先生の想いを推進する「エンジン」に
ノウハウや理屈を教えるだけではなく実務を推進。
「やりたいこと」を形にします。

2.動物病院のメンバーが「円陣」を組めるように
病院全体がイキイキと同じ方向に進めるよう、
スタッフマネジメントをサポートします。

3.動物病院に多くの出会いをもたらす「縁人」に
飼主様・スタッフ・外部専門家などとのご縁をつなぐ
架け橋になります。

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