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動物病院経営パートナーEn-Jin ブログ

このブログでは、当社の取り組みや代表の考えなどを発信していきます。
少しでも皆様の参考としていただけるよう、
できる限り具体的な情報発信を心がけています。

※紹介している事例等はすべて会員病院様等の許可を得たものです。

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動物病院の求人・採用活動の手法


  • カテゴリ:ブログで動物病院経営セミナー(ウチ向きの課題)


 

先日、サポートをさせていただいている
会員動物病院様からうれしいご報告をいただきました。

他県(非常に遠方)の動物看護学校の学生さんから
春休みを利用して泊りがけで実習に行きたいという
申し込みがあったとのことでした。しかも2名!

遠くから来てくれる実習生を温かく迎えるべく
実習のメニューなどをスタッフと考えるのが
今から楽しみです^^

 

このブログでも以前から書いている通り、
職種を問わず求人に苦労されている動物病院は
多いと思います。

なかでも動物看護の専門学校や大学を卒業した
動物看護師に関してはその絶対数自体が減少しているため、
人材の確保に苦労されるケースがとても多いです。

動物看護師の専門学校の先生とお話ししていると
以前は9クラスあった動物看護学科が
今は2クラスになってしまったというケースもありました。

 

今回は、そんな人材難の中で、
当社が取り組んでいる求人手法を
いくつか紹介したいと思います。

1.求人資料はできるだけ多くの学校に送る


当社では、動物病院周辺の大学や専門学校だけではなく、
できるだけ多くの学校に求人資料を送ることをご提案しています。
(当社でサポートしている動物病院では、
基本的に「全国」の学校に求人資料を送る作業を代行しています)

冒頭でご紹介した動物病院様でも
全国の専門学校に動物看護師の求人を出していたことで
遠方からの実習生との出会いにつながりました。

それ以外にも関東の病院に沖縄の学生が就職したり、
関西の病院に関東の学生が就職したケースなど、
遠方からの就職事例をたくさん見てきました。

求人の大原則は多くの人に求人情報をリーチさせること。
特に動物看護の学生さんは今でも学校の就職課の情報や
担任の先生の勧めで実習先や就職先を決めるケースも
少なくありません。

手間はかかりますが、
できれば全国の学校に求人情報を届けておきたいところです。

2.オリジナルの求人資料を作る


学校から動物病院に求人票のフォーマットが送られてきて
それに手書きで記入して返送しているという先生は
今でも多いと思います。
でもこの作業って、結構面倒ですよね。

また学校指定のフォーマットって、少し事務的で
条件面に関してはしっかりと書く欄がある一方で、
病院の魅力を伝えるにはスペースが足りなかったりします。

そこで当社では、
動物病院で独自の求人資料を作ってしまうことを
お勧めしています。

一度オリジナルの求人資料を作ってしまえば、
それをコピーして発送することによって
求人資料発送の手間が大幅に削減されます。

また事務的なものではなく、カラーにしたり
写真やスタッフのメッセージを載せたり…。
学生さんに病院の魅力がわかりやすく伝わる
ような資料にすることで、多くの学生さんの
目に留まりますし、入社後のミスマッチも減ります。

条件面など必要な情報が盛り込まれていれば
ほとんどの学校がオリジナルの求人資料を
受け入れてくれます。

※一部国公立大学を中心にインターネットでの
求人に移行する動きがありますので、
詳細は各学校にご確認ください。

 

3.簡単でもいいのでホームページに求人情報を載せる


学校に届いた求人資料で気になる動物病院を見つけたとき、
その学生さんがまず見るのが動物病院のホームページです。

また、学生だけではなく、動物病院で職を探す人は
まず近くの動物病院のホームページを
見ることがとても多くなっています。
(求人への応募があったら「何を見て応募しましたか?」
と聞いてみてください。「ホームページ」と答える方が
とても多いと思います)

ホームページを見て、求人に関する情報が全く載っていないと
「求人自体やっていないのだ」と判断されてもおかしくありません。
人を募集するのであれば、
ホームページには必ず求人情報を載せておきたいところです。

もちろん求人に特化した、しっかりとしたホームページを
作ることができれば素晴らしいのですが、
予算的にも時間的にもそこまではできないというケースも
多いと思います。

その場合は、例えば作成した求人資料をPDF化したもの
だけでもいいので、ホームページ上に載せておくことを
お勧めしています。

ホームページは情報を載せておくだけで
365日、24時間、情報を発信してくれます。
まずは簡単な情報だけでも結構ですので
求人情報を載せておくことをお勧めします。

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と、求人の手法を紹介してきましたが、
ここまでお読みいただいて
「そんなのやった方がいいのはわかってるけど、
やる時間がないんだよ!」

と感じられた先生は多いと思います。

ソト向きの取組みでも、ウチ向きの取組みでも
いつもお伝えしていることですが、
ぜひ「できることから」やっていただければと思います。

全国に求人情報を送るのが難しければ、隣の都道府県から、
オリジナル求人資料はシンプルなものからでも構いません。

また手前みそにはなりますが、今回紹介した取り組みのような
「やった方がいいのはわかってるけど、やる時間がない!」
ということを代行させていただき、先生やスタッフさんには
動物と向き合うお仕事により集中していただきたいというのが、
当社の創業の想いでもあり、サービスの特徴でもあります。

実際に当社がサポートさせていただいている動物病院様では、
上記「1」「2」「3」のような取組みをアドバイスするだけではなく
資料を作り、印刷会社に発注し、全国に発送し、
HP会社と連携をとって情報を載せるということまでを
全て実行させていただいています。
(もちろんそれらを当社の独断で進めるのではなく、
院長先生やスタッフの皆さんと内容を確認しながら進めます。)

「求人だけサポートしてほしい」というご依頼にも
お応えしておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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動物病院経営パートナー En-Jin 企業理念


1.院長先生の想いを推進する「エンジン」に
ノウハウや理屈を教えるだけではなく実務を推進。
「やりたいこと」を形にします。

2.動物病院のメンバーが「円陣」を組めるように
病院全体がイキイキと同じ方向に進めるよう、
スタッフマネジメントをサポートします。

3.動物病院に多くの出会いをもたらす「縁人」に
飼主様・スタッフ・外部専門家などとのご縁をつなぐ
架け橋になります。

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あなたの動物病院のライバルは誰ですか?


  • カテゴリ:ブログで動物病院経営セミナー(ソト向きの課題)


2017年も早くも半月が過ぎました。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。

お正月の風物詩の「箱根駅伝」を私もよく見るのですが、
今年も青山学院大学が優勝し、三連覇をなしとげました。

 

つい先日、ジャーナリストの江川紹子氏が
青山学院大学の原晋監督にインタビューを
している記事を見ました。

その中で私が深く共感したのが、

僕は今、ライバルは早稲田でもなく、
陸上界のどこのチームでもないと思っています。
ターゲットは野球界やサッカー界。
このままだと、元気のいい身体能力が高い子は、
みんなサッカーや野球に流れてしまう。
そうなると、陸上の競技人口は減り、競技レベルも下がる。」

パイを奪い合うんじゃなく、パイを広げればいいんです。

という原監督の言葉です。

 

原監督や青山学院の選手たちは
テレビ番組などにも積極的に出演し
そのことが批判を浴びたこともありましたが、
上記の原監督のコメントを見ると
その意図がよくわかる気がしました。

 

動物病院業界やペット業界にも
同じことが言えます。

以前のブログなどでも何度も同じことを書いていますが

動物病院のライバルは今や「隣の動物病院」ではなく、
どんどん多様化する、他の娯楽やレジャーです。

ペットを飼うということに代わって、
他のものに楽しみや癒しを求め、
お金を使う人が増えた結果として、
少しずつ、しかし着実に
「ペット離れ」が進んでいるのだと思います。

例えばかつてはクリスマスプレゼントに
ペットをねだっていた年代の子どもたちが
今ではゲームやスマホをねだっています。

かつてはペット業界での就職を目指した専門学生が
今ではITの世界や人医療の世界を目指します。

動物病院は生体販売業者とは
一定の距離をとっていることが多いため、
どうしても「パイを増やす(ペットの飼育頭数を増やす)」
ということについては無頓着になりがちです。

そして、ペット飼育頭数が減り
動物病院数が増える中で、
「少ないパイの奪い合いに勝たなければ!」
というモードになってしまいます。

しかし直接生体販売に関わる以外にも
ボランティア団体と組んで譲渡会をしたり
ミルクボランティアの企画をするなど
「パイを増やす」ための活動に
動物病院が取り組む方法はたくさんあります。

なにより、
「動物を飼う」ということの専門家である獣医師が
ペットを飼うことの喜びや尊さ、大変さなどを
世間に発信していく活動に関わることは
ごくごく自然なことであり、素晴らしいことだと思うのです。

「パイを増やす」という言い方をすると
なんだか商売っ気が強くていやらしく聞こえるかもしれませんが、
ペットを飼うことの素晴らしさを世間に伝えるために
動物病院ができることを探してみてはいかがでしょうか?

このブログのタイトルである
「あなたの動物病院のライバルは誰ですか?」。
最初に思い浮かんだのが近くの動物病院だったとしたら
少し視野が狭くなってしまっているのかもしれません。

年の初めにぜひ一度考えてみてくださいね。

 

<リンク・参考書籍等>

青山学院大学 原晋監督のインタビュー記事

 







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動物病院経営パートナー En-Jin 企業理念


1.院長先生の想いを推進する「エンジン」に
ノウハウや理屈を教えるだけではなく実務を推進。
「やりたいこと」を形にします。

2.動物病院のメンバーが「円陣」を組めるように
病院全体がイキイキと同じ方向に進めるよう、
スタッフマネジメントをサポートします。

3.動物病院に多くの出会いをもたらす「縁人」に
飼主様・スタッフ・外部専門家などとのご縁をつなぐ
架け橋になります。

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【シリーズ 動物病院のワークライフバランス】第9回 メンタルヘルスに取り組む方法


  • カテゴリ:ブログで動物病院経営セミナー(ウチ向きの課題)

<前回までのおさらい>


9回にわたってお届けしてきた
【シリーズ】動物病院のワークライフバランスも
今回が最終回となりました。

最後は、動物病院がスタッフの
メンタルヘルス対策に取り組む際の
具体的な方法やルールの例などを
紹介したいと思います。

メンタル不調対応で大切なのは、
メンタル不調者が発生したときの流れを
きちんと決めておくことです。

 

「え、そもそもメンタル不調者が出ないように
予防することが大切なんじゃないの?」

 

と思われる方も多いと思います。

もちろんメンタル不調者が発生しないように
残業時間の短縮化をしたり、
定期的に面談をして悩みを聞いてあげたり、
ということも大切です。

しかし動物病院側がどれだけ手を尽くしたところで
メンタル不調が発生するときは発生します。

例えば仕事の悩みが何もなくても、
家庭の悩みが原因でスタッフがメンタル不調に
なることだってあるのです。

これは動物病院に限らず、
あらゆる企業が抱えているリスクです。
どれだけ「ホワイト」な会社でも
スタッフのメンタル不調のリスクを
ゼロにすることなどできません。

ですから、スタッフのメンタル不調は
いつ発生してもおかしくないリスクだと認識し、
発生した時のために対応方法を決めておくことが
何よりも大切なのです。

 

<メンタル不調者が発生したとき
のために決めておきたいこと>


ここからは、メンタル不調が発生した際の対応として、
段階別に「決めておくべきこと」を紹介します。

 

1 メンタル不調になったスタッフを治療につなげる段階


<決めておくべきこと>

(1)誰が初期対応をするか

これは規定等で明示しなくても構いませんが、
対応するのが院長なのか?他の担当者なのか?
はあらかじめ決めておいた方がよいでしょう。

 

(2)どこの病院にかからせるか

【規定の具体例】

「会社が必要と判断した場合、
会社の指定する医師による診察を
スタッフに命じることができる。」

 

(3)診断書を提出させる条件

【規定の具体例】

「連続5日以上、病気により欠勤する場合には
その理由を記した主治医による診断書を
提出しなければならない。」

 

人事トラブルはなんでもそうですが、
「初動が肝心」です。

本人から申告があった場合、
無断欠勤が続いた場合、
見ていて明らかに言動がおかしい場合 など、
スタッフのメンタル不調が発覚するきっかけは様々です。

そんなときに誰が本人から話を聞き、
病院の受診を指示し、
どれくらい休みが続いたら
診断書を提出させるか。

これが動物病院内で決まっていないと、
メンタル不調者が放置されたまま時間が経過し、
症状はどんどん悪化し、職場も浮き足立ち、
「リスク管理」「損失回避」「コンプライアンス」
の観点で、最悪の方向に進んでしまうことになります。

 

逆に迅速に対応ができれば、
リスクや損失は最小限にとどめられ
きちんと療養して早期に職場復帰できる可能性もあります。

私自身もメンタル不調のスタッフに対応した
ケースは何度もありますが、
渋る本人を説得して病院に通院させ
その後元気に職場復帰してくれたケースもあります。

 

初動対応に関することは
しっかりと決めておきたいところです。

 

2 治療開始後から療養、休職までの段階


<決めておくべきこと>

(1)休職の条件

【規定の具体例】

「欠勤が連続・断続を問わずに30日を超えた場合、
または通常の労務が提供できず回復に一定期間を
要すると病院が判断した場合に、休職を命じることがある」

 

このように、休職の条件を定めておくことで
ダラダラと欠勤している状態を続けることなく、
明確に休職へと移行できるため、本人にとっても、
動物病院側にとっても、対応がクリアになります。

明らかに症状が出ているにもかかわらず、
無理をして働かせ、症状が悪化したり
万一のことがあった場合など、
動物病院側の責任も問われかねない、
ということを忘れないようにしましょう。

 

3 回復し、復職を検討する段階


<決めておくべきこと>

(1)病状や回復の確認の方法

【規定の具体例】

「会社は復職後の健康配慮のため、
主治医の診断書、会社の指定する医師の診断書
等に基づいて、復職の可否や期日を検討する。」

 

(2)復職の可否の判断方法

【規定の具体例】

「職場復帰の可否の判断のために、会社は
関係者による復職判定委員会を設置する。
メンバーは院長、副院長、直属の上司
(当事者が獣医師なら獣医師の役職者)とする。」

 

「復職を検討する際の体調の目安は以下の通りとする
・復職可能である旨の診断書が出ていること
・自覚する体調が普段の8割から9割以上であること
・1日少なくとも6時間以上の勤務に耐えられること
・安全に通勤できること」

 

何をもって体調を確認し、
誰が何をもって復職を決定するのか等を決めます。

忘れてはいけないのは、
「復職の可否を決めるのは
精神科医ではなく、動物病院(経営者)だ」
ということです。

たとえ復職可能の診断書が出ていても
経営者として復職が難しいと判断することもありえます。

中途半端な状態での復職は、
受け入れる職場にも負担となります。
焦らずしっかりと検討して復職させましょう。

 

4 復職・復職後の段階


(1)復職に伴う担務変更や給与変更の可能性

【規定の具体例】

「復職する際、事情を考慮し、
職務や担当を変更することがあり、
それにともない勤務時間、給与等を
変更することがある。」

 

(2)復職後のルール

【規定の具体例】

「復職後、半年程度を目安として、
当事者のスタッフは定期的に医師の面談を受け、
再発の有無と業務負荷が適正であるかの
確認を受け、院長に報告する。」

 

メンタル不調は極めて再発が多い病気です。
仕事が原因であったとしたら、復職により
再発する可能性も非常に高いです。

そのため例えば、飼主様とのやりとりが大きな
負担になっていたのであれば電話対応は当面
させないなど、できる配慮はしてあげましょう。
(もちろん配慮に限界はありますが)

 

以上、メンタル不調が発生したときのために
決めておくべきことを紹介しました。

これらはもちろん就業規則等で
明確に定められればベターですが、
そこまでの余裕がないという場合は、
経営者や幹部の中で共有しておくだけでも、
何もないよりはずっとましです。

「できることからやる」という観点を大切にしてください。

 

<結び―動物病院のワークライフバランス―>


9回にわたって
動物病院のワークライフバランスについて
書いてきました。

 

動物病院の現場でスタッフの方にお話を伺うと、
多くの人が、動物が好きで若い時からこの仕事を
目指して就職したと言います。

そして「好きじゃないとやってられないですよ」
という言葉も頻繁に耳にします。

その言葉には「それだけしんどいんですよ」という
“自虐”のようなニュアンスも含まれていますが、
それよりもやはり「自分でこの仕事を選んでいるのだ」
という矜持があるからこその言葉のように思えます。

 

世の中にはたくさんの仕事がありますが
好きなことを仕事にして、
人からも感謝されて
世間や子どもから憧れられ、
誰にでも胸を張れる尊い仕事

というものを探すことはなかなか難しく、
そういう仕事に就けるということは
とても幸福なことだと私は思います。

 

本来そのように尊くて素敵な仕事である
動物病院のお仕事ですが、
ワークライフバランスが崩れるがゆえに
泣く泣くそのお仕事を離れざるを得ない人が
いるとしたら、それは辛いことです。

以前のブログで触れたような、
女性獣医師の労働力の活用の課題なども
同じ問題ですね。

 

ワークライフバランスの改善は
一朝一夕ではできませんが、
多くの動物病院従事者が幸せに働けるよう
少しでもできることをしていただければ、
そして私もそのために尽力してまいりたい
と考えています。

————————————————————————

今年も残すところ数時間となりました。
7月に動物病院経営パートナーEn-Jinを起ち上げ
今日まで必死で走ってまいりましたが、
多くの方のご協力・ご支援のおかげで
ここまでやってくることができました。

改めて心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。

動物病院経営パートナーEn-Jinは
2017も動物病院の経営サポートに力を尽くしてまいります。
来年もどうぞよろしくお願い致します。

お仕事柄、年末年始もお忙しい方が多いと思いますが、
どうぞ良いお年をお迎えください。

 

<おすすめ関連書籍・参考リンク>


◆亀田高志

『人事担当者のためのメンタルヘルス復職支援』



著者は企業向けや社会保険労務士等の専門家向けに
メンタルヘルスに関する講演等を行っている方です。
メンタルヘルス対策のポイントや規程の例なども
掲載されており、読みやすい書籍です。


 

◆電通の事件に関して産業医が述べた記事

ハーバーオンライン
『現役産業医が見た電通事件、3つの問題点――
「残業100時間超えだけが問題ではない」』


 

◆関西電力事件のニュース

ハフィントンポスト日本版
『【高浜原発】自殺した関電社員を労災認定
審査対応で月200時間残業』


 

◆2015年から50人以上の職場に義務付けられたストレスチェックについて

厚生労働省『ストレスチェック制度導入マニュアル』
(リンク先からダウンロードも可能です)


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動物病院経営パートナー En-Jin 企業理念


1.院長先生の想いを推進する「エンジン」に
ノウハウや理屈を教えるだけではなく実務を推進。

「やりたいこと」を形にします。

2.動物病院のメンバーが「円陣」を組めるように
病院全体がイキイキと同じ方向に進めるよう、
スタッフマネジメントをサポートします。

3.動物病院に多くの出会いをもたらす「縁人」に
飼主様・スタッフ・外部専門家などとのご縁をつなぐ

架け橋になります。

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【シリーズ 動物病院のワークライフバランス】第8回 動物病院がメンタルヘルスに取り組む理由


  • カテゴリ:ブログで動物病院経営セミナー(ウチ向きの課題)

<医療業界とメンタルヘルス>


ワークライフバランスについて語るときに
避けて通れないのがメンタルヘルスの話です。

今年も電通や関西電力など
大企業の過労死自殺がニュースとなり、
世間や行政の関心度もますます高まっています。

 

また2015年12月から、
50名を超える職場における
年に1度の「ストレスチェック」が義務化されました。
(ブログの最後に関連リンクがあります)

 

そのような社会的関心の高まりもあってか、
先日参加した医療労務コンサルタント研修の中でも
メンタルヘルスに関する話に
多くの時間が割かれていました。

また「メンタルヘルス」というテーマに特化した社労士向けの研修も
随分と頻繁に開催されるようになりました。

 

そもそも現在の医療業界において
ワークライフバランスが声高に叫ばれるようになったのも、
医師や看護師が過労等で心身を病み、
職場を去ってしまうケースや、
自殺を選んでしまうケースが多く、
それをなんとかしなければならないという
流れに端を発しているということです。

 

2008年の日本医師会の調査によると
医師の約12人に1人が「抑うつ状態」であり、
医師の約50人に1人が「うつ病」であるという結果がでました。

また
  • ・21%が不健康であると回答した
  • ・9%が興味の減退がみられた
  • ・7%に中途覚醒がみられた
  • ・6%にエネルギーレベルの低下の自覚があった
  • ・2%に集中力や決断力の低下がみられた

など、一定数の医師がメンタル不調に典型的な症状を
発現していることがわかりました。

もちろんメンタル不調は職場や仕事だけが原因とは限らず、
プライベートの出来事が関係していることもありますが、
特に医師や看護師の場合は、
  • ・慢性的な過労と睡眠不足
  • ・責任の大きい仕事
  • ・患者からのクレームやプレッシャー

などの業務特性からメンタル不調が発生するケースが多く
似たような業務特性を抱える動物病院業界としても、
その事実を決して無視できるものでありません。

ということで今回と次回の2回にわたって
【シリーズ 動物病院のワークライフバランス】の締めくくりとして
動物病院スタッフのメンタルヘルスについて書きたいと思います。

 

<経営の視点からメンタルヘルス対策を考える>


まずどうして動物病院が
スタッフのメンタルヘルスに取り組む必要があるのか、
ということを経営の視点から整理してみます。

 

1 「リスク管理」の観点


電通や関西電力の事件を見ていても、
スタッフのメンタル不調は企業にとっての
リスクであることは明らかです。

スタッフのメンタル不調は、
  • ・訴訟
  • ・労災
  • ・自殺
  • ・飼主様からの評判の低下
  • ・(求職者からの評判が悪くなることによる)求人の困難化

などにつながる可能性がある「労務トラブル」だと認識して、
しっかりと対応、予防する必要があります。

 

2 「損失回避」の観点


メンタル不調でスタッフが休業・欠勤することによる
  • ・労働力の低下やその穴埋めにかかるコスト
  • ・メンタル不調で業務にあたったことによるミス
  • ・職場の雰囲気の悪化
  • ・同僚への影響(メンタル不調は連鎖します)

など…

これらは動物病院にとって「損失」にほかなりません。

このような損失を回避するためにも
メンタル不調を予防する
(もしくは発生したときに適切に対応する)
ことが大切なのです。

 

3 「コンプライアンス」の観点


スタッフのメンタル不調の原因が職場にあるとすれば、
例えば労働基準監督署が調査に入って
労働環境の改善を指示されるなど
コンプライアンス(法令順守)上の問題にも
発展しかねません。

 

動物病院の経営の視点から考えたときに
スタッフのメンタルヘルス対策に取り組む理由は
ズバリ以上の3点です。

 

と、こういう書き方をすると

「メンタルヘルス対策はスタッフのためにすることなのに
経営サイドの話ばかりで随分ドライだなあ」

と感じた方もいらっしゃるでしょう。

 

それを承知であえてこのような書き方をしたのは、
スタッフのメンタルヘルスに取り組むことは
決してスタッフのためだけではなく、
動物病院(経営サイド)のためでもあるのだということを
ご理解いただきたかったからです。

というのも、
これは私が動物病院経営のサポートの現場でしばしば
痛感していることなのですが、
「スタッフのため」という利他の精神だけでは
多くのケースで壁にぶちあたるときがくるのです。

「スタッフのためにあんなに労働環境を整えたのに、
結局辞められてしまって損をした気分だ…」

「スタッフのためにあんなにお金を使ったのに、
どうして感謝ひとつしてくれないのか…。むなしい…。」

というご経験を過去にされた院長先生も多いと思います。

 

もちろん「スタッフのために」という気持ちは
美しく大切なことではありますが、
それに対して見返りを求めすぎると、
期待はずれに終わってしまうことが少なくありません。
なぜなら経営者と従業員では絶対的に視点が違うからです。

 

ということでメンタルヘルス対策について考える際にも
「スタッフのためにやるのだ」というだけではなく、
上述したような「動物病院の経営のために必要なのだ」
という視点を忘れないようにしてください。

それこそが実効性のある対策にするための一番のポイントです。

そしてそれが結果としてスタッフのためになり、
スタッフのワークライフバランス改善につながるのです。

次回は動物病院がメンタルヘルス対策に取り組む際に
決めておくべき規定等を紹介していきたいと思います。

 

<おすすめ関連書籍・参考リンク>


◆亀田高志

『人事担当者のためのメンタルヘルス復職支援』



著者は企業向けや社会保険労務士等の専門家向けに
メンタルヘルスに関する講演等を行っている方です。
メンタルヘルス対策のポイントや規程の例なども
掲載されており、読みやすい書籍です。


 

◆電通の事件に関して産業医が述べた記事

ハーバーオンライン
『現役産業医が見た電通事件、3つの問題点――
「残業100時間超えだけが問題ではない」』


 

◆関西電力事件のニュース

ハフィントンポスト日本版
『【高浜原発】自殺した関電社員を労災認定
審査対応で月200時間残業』


 

◆2015年から50人以上の職場に義務付けられたストレスチェックについて

厚生労働省『ストレスチェック制度導入マニュアル』
(リンク先からダウンロードも可能です)


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動物病院経営パートナー En-Jin 企業理念


1.院長先生の想いを推進する「エンジン」に
ノウハウや理屈を教えるだけではなく実務を推進。

「やりたいこと」を形にします。

2.動物病院のメンバーが「円陣」を組めるように
病院全体がイキイキと同じ方向に進めるよう、
スタッフマネジメントをサポートします。

3.動物病院に多くの出会いをもたらす「縁人」に
飼主様・スタッフ・外部専門家などとのご縁をつなぐ

架け橋になります。

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【シリーズ 動物病院のワークライフバランス】第7回 動物病院が知っておきたい補助金・助成金


  • カテゴリ:ブログで動物病院経営セミナー(ウチ向きの課題)

<前回までのおさらい>


先日よりお送りしている
【シリーズ 動物病院のワークライフバランス】。

今回は補助金や助成金について書きたいと思います。

先日のブログでも触れた通り
人の医療の世界では国や自治体、医師会、看護協会
などが一体となって医療従事者のワークライフバランスを
改善すべく動き始めています。

そしてその一環として、
病院のワークライフバランスを改善すると
お金がもらえるような制度も整えられてきています。
(例:補助職を導入すると診療報酬が加算されるなど)

一方で動物病院業界では
まだまだそのような動きは見られず、
残念ながら政治的な優先順位からしても
一朝一夕に動物病院のワークライフバランス改善のための
補助金などが制度化されることは現実的でないかもしれません。

では補助金や助成金というものは、
動物病院にとっては無縁なものなのでしょうか?

 

答えはNOです!

 

「動物病院のための」というわけではないですが、
企業(特に中小企業)向けの補助金や助成金などは、
国(経産省や厚労省)や自治体などが予算を確保して
毎年たくさん実施しています。

しかしその手続きの煩雑さや情報収集の億劫さなどから、
申請すらしていないという企業が圧倒的に多いのです。

今回はそのような補助金や助成金を
いくつか紹介したいと思います。
関連するサイトのリンクなども紹介しますので、
ぜひ一度見てみてください。

またこのブログでは制度の概要を簡潔に紹介します。
申請等にあたっては必ず管轄する各団体等のHP等
で詳細の内容をご確認ください。

なお、補助金・助成金は国や自治体の事業ですので、
予算等により毎年変更されます。
今回紹介するものの中にはすでに今年度の申込を
締め切っているものもありますが、
次年度以降の参考情報として紹介いたします。

 

<1.キャリアアップ助成金>


【概要】

有期契約労働者、短時間労働者、派遣労働者
といったいわゆる非正規雇用労働者の
企業内のキャリアアップ等を促進するため、
正社員化、人材育成、処遇改善
取組を実施した事業主に対して助成します。

 

【支給対象となる取り組み】

・有期契約労働者を正社員に転換した場合
(正社員化コース)

・有期契約労働者に職業訓練等を実施した場合
(人材育成コース)

・有期契約労働者の処遇を改善した場合
(処遇改善コース)

 

【支給額】

例:

正社員化コースで有期雇用を正規雇用に転換した場合
1人当たり60万円

 

【管轄部署・申し込み方法】

都道府県労働局・ハローワーク
  1. (1)キャリアアップ管理者の配置
  2. (2)キャリアアップ計画の作成
  3. (3)訓練計画書の作成
  4. (4)支給申請書の提出

厚生労働省解説ページ

厚生労働省『キャリアアップ助成金パンフレット』

 

<2.キャリア形成促進助成金>


【概要】

企業内における労働者のキャリア形成の
効果的な促進のため、雇用する労働者に対して、
計画に沿った職業訓練及び制度の導入・適用を行う
事業主等に対して訓練に要した経費と
訓練期間中の賃金の一部を助成するもの。
また、企業内の人材育成に関する制度を
導入・実施した際にも助成をします。

 

【支給対象となる取り組み】

(1)労働者に対する職業訓練

(2)職業能力を評価する制度の作成

その他様々なコースがあります。

 

【支給額】

(1)職業訓練の経費の一定割合

(1/2や2/3などコースによって異なる)

(2)職業訓練中の賃金、時給800円

(3)評価制度等導入の場合は50万円

 

【管轄部署・申し込み方法】

都道府県労働局・ハローワーク

(1)事業内職業能力開発計画及び
これに基づく年間職業能力開発計画
または制度導入・適用計画等を提出

(2)訓練や制度導入を実施

(3)助成金支給申請⇒支給か不支給かが決まる

厚生労働省解説ページ

厚生労働省『キャリア形成促進助成金パンフレット』

 

<3.職場意識改善助成金(職場環境改善コース)>


(今年度の申込は締め切られています。)

【概要】

年次有給休暇の取得促進、所定外労働の削減、
その他労働時間等の設定の改善に取り組んだ際に
その実施に要した費用の一部を助成するもの。

【対象】

労働者の年次有給休暇の年間平均取得日数が
13日以下又は月間平均所定外労働時間数が
10時間以上であり、
労働時間等の設定の改善に積極的に取り組む
意欲がある中小企業事業主

【支給対象となる取り組み】
  • ・労務管理担当者に対する研修
  • ・労働者に対する研修、周知・啓発
  • ・外部専門家によるコンサルティング
  • ・就業規則・労使協定等の作成・変更
  • ・労務管理用ソフトウェア等の導入

など

【成果目標】

(1)年次有給休暇の取得促進について、
労働者の年次有給休暇の年間平均取得日数
を4日以上増加させること。

(2)所定外労働の削減について、
労働者の月間平均所定外労働時間数
を5時間以上削減させること。

【支給額】

上記成果目標の達成状況に応じて、
最大100万円を支給。

【管轄部署・申し込み方法】

都道府県労働局雇用環境・均等部(室)
※平成28年度の申込は終了しました。

次年度以降の実施に要注目です。

厚生労働省解説ページ

 

<申請にあたってのポイント>

◆専門家や管轄部署に遠慮なく相談を


上記で紹介した各助成金の概要を見て
どのように感じられましたか?

「ややこしそう!」「めんどくさそう!」

と感じたのではないでしょうか?

私も自分で書いておきながらそう思います(笑)

動物病院を含めて、
中小企業がなかなか助成金や補助金を活用できていない
大きな理由のひとつがその手続きの煩雑さです。

不正受給などを防ぐためなので仕方ないのですが、
計画書や添付書類、支給申請書などの提出などを
動物病院の院長先生が全ておひとりでされる
というのは、かなりハードルが高いことだと思います。

なので、各種助成金や補助金の申請にあたっては
税理士・社労士・中小企業診断士などの専門家
の力を借りることを受けることをお勧めしています。

着手金と成功報酬を払えば、書類の作成のサポート
まで手厚くしてくれる専門家もたくさんいます。
(専門家としても助成金は成果がわかりやすいので
サービスとして提供しやすいんですね。)

また各助成金の管轄部署にも遠慮なく問い合わせてください。
労働局などなじみがない方も多いと思いますが、
基本的には管轄部署はせっかく予算をとっているのですから、
「助成金を活用してほしい」という立場ですし、
企業のための施策や窓口は使わなければ損です。

 

◆「補助金・助成金ありき」にならないよう注意


注意していただきたいのが、
補助金や助成金をもらいたいがために
無理やり人を雇ったり、制度を作ったりすること
のないようにすることです。

補助金・助成金ありきで行った施策は
結果的に失敗したり、形骸化することが多いです。
また計画を実行してから、支給・不支給の判断が
される助成金も多いため、本当にやるつもりがなければ
結果的に「不支給」と判断されてしまい、
申請にかけた手間が無駄になってしまいます。

本当に雇う必要がある人なのか、
本当に導入する必要がある制度なのか、
よく考えて実行していただければと思います。

 

<おすすめ関連書籍・参考リンク>


『社長! 会社の資金調達に補助金・助成金を活用しませんか! ? 』
小泉 昇



補助金や助成金の紹介のみならず、
申請のポイントなどもコンパクトに書かれています。
支給申請を検討されているなら
一読して損はないと思います。

 

『平成28年度 中小企業施策ガイドブック』

中小企業庁

 

中小企業向けの施策が紹介されているガイドブック。
補助金や助成金以外にも載っています。
リンク先からPDFが無料ダウンロードできます。

 

次回のブログでは
最近話題のメンタルヘルスについて書きます。